小さなお子さんがよく罹る病気やケガについて紹介しています。  
             
   
   
             
  耳垢(耳あか)
耳の入り口から鼓膜までを外耳道といい、この入り口側1/3に分泌腺(耳垢腺)があります。ここから出た分泌物と、古くなった耳の表皮、皮脂、外から入った塵や埃などが混ざったものが耳垢です。外耳道の皮膚の表面を保護をしていると言われています。耳垢がたまるのは、分泌線のある耳の入り口から1/3のところまでで、子どもでは耳の入り口から1cm程度の場所までです。ここには細かい毛が生えており、耳垢はこの毛により自然に外に押し出されてきます。
 かさかさ、ベトベト
耳あかには、カサカサした乾性型と、ベトベトした湿性型の2種類あります。日本人には、かさかさ型が、欧米人にはベトベト型が多いそうです。子どものタイプは、両親からの遺伝により決まります。
  耳垢によるトラブル
  耳垢をためすぎると-耳垢栓塞(じこうせんそく)
耳垢を長く取らないと、耳の穴をふさいでしまい聞こえにくくなることがあります。これを耳垢栓塞と言います。幼稚園や保育園、小中高の検診の時に、耳垢で鼓膜を見ることのできない子ども達も多いようです。
 耳垢を取りすぎると-外耳道炎
外耳道を傷をつけて、湿疹や炎症をおこす外耳道炎の原因になったり鼓膜を破ってしまうことがあります。
  子どもの耳掃除のポイント
・耳の掃除は しすぎない。強くやらない。
・小さな子どもは、耳鼻科で耳掃除をしてもらいましょう。耳鼻科で年に1~3回ぐらい取ってもらいましょう。
 普段の家庭でのケア
  赤ちゃんは、耳の入り口に出てきたものだけを取るようにします。
  耳のなかから取る時は、耳の入り口から1~1.5cmまで。
  耳垢がたまるのは、1cmくらいまでのところです。奥へいれると、鼓膜や耳の奥の皮膚に傷をつけ易くなります。
 注意しましょう
  耳掃除をする時は、安定した体勢でやりましょう。
  周りに兄弟など、子どもがいないところでやりましょう。
  子どもがぶつかってきて、鼓膜を破ったり耳小骨を傷つけることがあります。
  綿棒は注意しましょう。
  子どもの耳掃除に、綿棒は太いようです。掃除をしているつもりが、耳垢をどんどん奥へ押し込んでしまいます。
  耳カキ、綿棒、マッチ棒は子どもの手の届かないところに置きましょう。子どもがまねをして、自分の耳を傷つけることがあります。
  鼓膜が破れた時には、すぐに耳鼻科を受診しましょう。耳鼻科で処置をしてもらえば鼓膜は再生します。安心してください。
 耳鼻科を探そう
中耳炎になると、長期に通わなければいけませんね。距離(通えるか)、システム(予約性など)、設備、雰囲気、先生との相性など、いろいろポイントで子どもにあった相性のいい耳鼻科を探してみてください。
  子どもが嫌がらないようにするには?
生まれて間もない子どもは耳を触られると気持ちよさそうにしています。でも、もう少し大きくなると大嫌いに。
 耳に触ることから
歯磨きと一緒ではないでしょうか。まず、耳に触られることに慣れることから始めてみましょう。耳掃除は、耳垢を取る事よりもお父さん、お母さんと触れ合う事を楽しめるようになるといいですね。耳垢を取ろう、取ろうとすると嫌がり暴れ逃げまわります。今回は上手くできなくても、「次はできるようになるからね」「よく静かにできたね」と励ましの言葉をかけてあげましょう。
 一度押さえ付け、怖いと思ってしまったら
眠る前に耳に触れることからはじめ、恐怖心を少しずつ取っていき、親子のふれあいタイムと楽しめるように工夫して見てください。これは、親が「耳垢とりたい~」という気持ちを、どれだけガマンできるかかもしれません。
  子どもの目、視力
子どもの目、視力ってどのくらいあるのでしょうか?生まれたばかりの赤ちゃんは、お父さん・お母さんの顔がぼんやり見える程度。でも1、2ヵ月もすると、おもちゃを動かすと、目で追って見るようになりますよね。目の前で物が動くのがわかる様になったのですね。赤ちゃんは、いっぱい物を見て刺激を受け、だんだんと視力も発育していきます。3ヵ月~3歳の間に急激に発育し、6歳ごろまでに1.0となり視力は完成すると言われています。子どもの時期は、目の発育にとっても大切な時期なのです。
  前髪が長いと
髪の毛の間から透かして見るため、物が見にくいです。見ることにより視力が発達していくのに、見え方が悪いと、その発達にも良いはずはないですね。自分の髪でやってみると、髪か、見ている物か、どこにピントがあっているかわかりにくいですよ。
 髪の毛が目に入ると
髪の毛の先が、目の中にはいっていることがあります。ちくちく目をさすので、角膜を傷つける可能性があります。
  長かったら切りましょう
普通にしていると気づきにくいのが横の髪の毛。下向きになった時、目に入っていないか、ちょっと見てあげてね。
小学校前は目の成長に大切は時期です。一生使う大切な目だから、少し前髪が短くても、可愛い髪型考えてあげてね。
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