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小さなお子さんがよく罹る病気やケガについて紹介しています。 |
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インフルエンザは、感染力が強く、短い間にうつり広がっていきます。普通の風邪とは違う種類のウイルスによる病気で、高い熱と共に全身に強い症状が出ます。肺炎などの合併症を起こし重症化することが多いです。 |
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出席停止です。治癒証明が必要なので医師の証明をもらってください。解熱して2日以上たってから登園できます。 |
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飛沫感染 |
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インフルエンザにかかった人がくしゃみや咳をした時に飛んだ、インフルエンザウイルスを吸い込んで飛沫感染します。感染力が強く、乾燥した状態で空気中に漂い、長い時間生きて感染します。 |
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接触感染 |
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鼻水などのウイルスのついた手で、机やドアの取っ手・吊り革などを触るとそれを触った人が、その手で目や鼻をこすったりして接触感染します。 |
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潜伏期間 |
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感染してから2日前後の短い期間でインフルエンザを発症します。ウイルスは人間の鼻やのどの粘膜の細胞の中に入り、増え続けます。一箇所に留まらず、2日前後で全身に広がり、ウイルスが付いたその場所で増え続け全身に症状が出ます。 |
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低温、乾燥が好き |
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インフルエンザウイルスは、温度が低く乾燥していると空気中で長く生きられます。冬は、温度が低く乾燥しているのでインフルエンザウイルスも活動し易く、人ののどや鼻の粘膜も弱っているので感染しやすくなります。 |
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3種類のウイルス |
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インフルエンザには、A型、B型、C型の3種類あり、流行するのは A型、B型です。 毎年、3つと同じ型だけれど少しづつ違うウイルスが流行しています。また、メキシコ・アメリカで大流行し、世界中に広がった新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の感染が日本でも広がっています。
現在世界で流行している型は、「A型 H1N1 --- Aソ連型・新型」「A型 H3N2 --- A香港型」「B型」です。 |
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今年はやるウイルスの予測 |
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インフルエンザは家畜の豚や鳥もかかります。インフルエンザにかかった渡り鳥が世界中へウイルスを運んでいるようで、世界中同じようなウイルスが流行ります。季節が逆の南半球の流行や、渡り鳥が持っているウイルスから、WHO(世界保健機構)が今年はやるウイルスを予測し発表し、日本もこれに基づき予防接種のワクチンが作られています。最近は当たっているようです。 |
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最初風邪のような症状から始まり、38℃以上の高い熱が出て、全身に強い症状が出ます。子どもの場合は、突然の高熱と強い症状で始まることも多いようです。強い症状は3~4日続き、1週間程度で治ります。 |
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風邪の症状から |
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ウイルスは鼻や喉に感染し、くしゃみ、せき、のどの痛み、鼻みずなどかぜの様な症状が出ます。 |
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全身に強い症状 |
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ウイルスが体じゅうに広がり、ウイルスの付いたところが、発熱、咳、頭痛関節痛、筋肉痛、下痢どの症状を出し、全身がだるくなります。診断は、簡単な検査方法が保険の適用となったので10分程度でわかります。 |
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インフルエンザは、重い合併症を起こすことがあります。合併症には中耳炎、気管支炎、肺炎、脳炎、脳症、心筋炎、腎不全、筋炎などがあります。 |
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インフルエンザ脳炎・脳症 |
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小さなお子さんの場合、意識障害とけいれんを起こす脳炎・脳症があります。熱が出始めてから0~2日で死亡することが多く、毎年かなりの数のお子さんが死亡し、後遺症を残すことも多いのです。特定の強い解熱剤を使った場合に起こりやすいと言われています。解熱剤は必ずお医者さんにみてもらって処方されたものを、注意して使いましょう。 |
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インフルエンザウイルスに効く薬が使われるようになりました。ウイルスでおこる病気なので、安静にし十分に睡眠をとって治っていくのを待ちます。 |
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抗ウイルス剤 |
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インフルエンザウイルスに効くとして承認され、保険が適用できる薬が あります。発症後48時間以内に抗ウィルス薬(ノイラミニダーゼ阻害薬)の服用を開始すれば症状の軽減と罹病期間の短縮が期待できます。(タミフルのドライシロップが2002年より幼児(1歳児以上)に使われるようになりました。) |
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【タミフル(オセルタミビル)、ザナミビル】 |
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A型、B型に効きます。ウイルスの増殖を抑制し、症状が重くならないようにします。ウイルスが増殖し体中に広がる前、発病後48時間以内に飲み始める必要があります。 |
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【塩酸アマンタジン(シンメトレル)】 |
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A型だけに効き、B型には効果がありません。もともとは、パーキンソン病の治療、脳梗塞の後遺症を改善するための薬です。 |
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対症療法 |
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ひどい症状を和らげる対症療法を行い、咳止め、鼻水、下痢、熱さましなどのお薬を使います。 |
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合併症の治療 |
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合併症の可能性がある場合には、合併症に対する薬を使います。抗生物質は合併症の肺炎などを起こす細菌を殺す薬です。直接インフルエンザウイルスを殺す働きはありません。 |
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水分や栄養を取って安静にし、十分に睡眠をとりましょう。 |
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安静と十分な睡眠 |
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感染力が強いので他の人へうつります。熱が下がってから2日後くらいまでは外出は控えましょう。 |
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室温と湿度 |
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湿度:50~60% / 室温:寒すぎず、暑すぎずの室温に保ちましょう。 |
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水分補給・食事 |
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熱があるときは食欲がなくなるので、脱水症状を起さないように水分だけでもしっかり取れる様にし、消化吸収の良い、口当たりのよいものを与えましょう。 |
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入浴 |
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熱が高い時は、避けたほうが良いようです。熱が下がってきたら、入浴するとき湯冷めをしないように気をつけましょう。 |
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解熱剤 |
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インフルエンザ脳炎・脳症は、特定の強い解熱剤を使った場合に起こりやすいと言われています。解熱剤は必ずお医者さんにみてもらって処方されたものを、注意して使いましょう。古い薬、他の人に処方された薬を使うのは止めましょう。 |
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インフルエンザかなと思ったら |
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肺炎・脳症などの合併症の疑いのある時 |
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・高熱が続き、頭を痛がったり、何度も吐く場合。 |
・痙攣を起こした時(脳炎・脳症の可能性があります)。 |
・子どもが元気がなくぐったりしている。 |
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水分が全く取れない場合 |
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日常生活での予防 |
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十分な栄養と休養 |
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日ごろから体力をつけて、抵抗力を強くすると感染しにくくなります。しっかり寝て、体調を整えましょう。 |
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ウイルスに近づかない |
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人混みの多いところへ出かけないようにし、原因となるウイルスに近づかないようにしましょう。 |
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うがいと手洗い |
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外から帰ったら、うがいと手洗いをしましょう。 |
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適度な温度と湿度 |
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ウイルスは湿度に弱いので、加湿器などで室内を適度な温度に保ちましょう。 |
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ワクチンの予防接種 |
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一番の予防方法は、インフルエンザが流行る前にワクチンの予防接種です。インフルエンザに感染するのを防いだり、かかったとしても重症にならずにすむと期待されています。体力がなく合併症が重症化しやすい高齢者や幼児には薦められています。予防接種は、自費で行います。 |
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ワクチンの接種 |
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インフルエンザワクチンはシーズン前に毎年接種します。(任意接種)6か月以上13歳未満は2回接種します。ワクチンによる抗体上昇は、接種後2週間から5か月まで持続します。ワクチンを接種したからと言ってインフルエンザに罹患しないということはありません。乳幼児の場合は、成人と比較してワクチンの効果は低いです。 |
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毎年受けましょう |
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流行するウイルスは、毎年少しずつ微妙に違います。昨年受けた予防接種と今年の流行るウイルスとがあっているかわかりません。また予防接種の効果があるのは半年程度と言われています。 |
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たまごアレルギーのある人 |
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ワクチンを作る時卵を使うので、アレルギーを起こすゼラチンが含まれていました。現在はすべてゼラチンの除去されたワクチンに変わりました。卵にひどいアレルギーのある人はお医者さんに相談してください。 |
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妊婦・授乳婦、0歳児 |
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お医者さんに相談してください。 |
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