|
|
小さなお子さんがよく罹る病気やケガについて紹介しています。 |
|
|
|
|
|
水疱瘡は、水痘ウイルスに感染し、蚊にさされたような赤い発疹が出ます。全身に広がった発疹が水を持った水泡となり、大変かゆくなる病気です。感染力が強く、9歳くらいまでの間に多くの子どもがかかります。健康な子どもにとって、水疱瘡はそれほど怖い病気ではありません。 |
|
|
|
登園停止になり、再登園には医師の許可が必要になります。新しい発疹が出なくなり、水疱が全てかさぶたになると行くことができます。発症してから、1週間は行けなくなります。 お医者さんにみてもらい、みずぼうそうとわかったら保育園へすぐに伝えてくださいね。接触した他のお子さんが早く対応できれば、発症を予防できたり、発症しても症状を軽く済ませる事ができます。 |
|
|
|
|
飛沫感染(ひまつかんせん) |
|
水疱瘡にかかっている人の咳(せき)、疫(たん)、唾液(だえき)などから飛んだ 帯状疱疹ウイルスを、口や鼻から吸いこむことで感染します。 |
|
接触感染 |
|
水疱瘡にかかっている人の、破れた水泡の液に触ることにより感染します。また、帯状包疹の人の発疹に触ることにより感染します。 感染してから、約2週間前後くらいに発疹が出始め、発症します。潜伏期間中は、血中やリンパ節で増殖し、発疹の出る1~2日前から、発疹が黒いかさぶたになるまでの間がうつりやすいようです。かさぶたにはウィルスがいなくなるので、感染しなくなります。 |
|
|
最初赤く虫に刺されたような発疹が、耳の後ろ・胸・腹・背中にポツッとあらわれます。全身に広がった発疹が水を持った水泡となり、その後黒いかさぶたとなります。通常1週間~10日で治ります。 |
|
1.虫さされのような発疹 |
|
|
最初、頭・耳の後ろ・胸・腹・背中などに、赤く虫に刺されたような発疹が、1つ2つポツッと出きます。数時間から1日で全身に広がっていきます。37~38度の熱がでることがありますが、出ないこともあります。発疹はお腹や胸・背中など全身に出ます。口の中・髪の中・おしり・陰部や手のひら・足のうらにもなどにもできることがあります。 |
|
|
2.赤い発疹が水疱に |
|
|
早く出た発疹から、ブツブツと水を持った水疱へと変り、1~2日で膿疱(うみを持った白っぽい液の発疹)へ変わります。この時期かゆみが強く、かゆがります。 |
|
|
|
|
3.黒いかさぶたへ |
|
|
3~4日で、水疱は乾いて黒いかさぶたになります。このころ、かゆみもおさまっていきます。かさぶたが取れると、しみのようなあとが残りますが、数ヶ月もすると消えて行きます。 |
|
|
|
|
|
|
・水疱をかきむしって、とびひなどの細菌感染を起こすことがあります。
・まれに、無菌性髄膜炎や肺炎をおこすことがあります。 |
|
|
|
|
水疱瘡にかかった後、このウイルスは神経や神経節などに潜んでいます。水疱瘡にかかってから数十年して、体調が悪く免疫が低下したときに再び活性化し、神経にそって水疱疹がでて痛む帯状疱疹になることがあります。 |
|
|
|
|
健康な子どもがかかった場合は、自然に治る病気です。一方、薬によって軽くすませることもできます。 |
|
|
抗ウイルス薬 |
|
ウイルスでおこる病気なのですが、水疱瘡には特効薬があります。抗ウイルス薬のアシクロビル(ゾビラックス)を初期(発疹が現れてから48時間以内)に飲むと、発疹や発熱の症状をある程度抑え、比較的軽くすむことが多いようです。もともとは、症状の重い人に使われていた、少し値段の高い薬です。 |
|
対症療法 |
|
かゆみなどの症状を和らげる対症療法を行い、かゆみ止め、熱さましなどのお薬を使います。発疹はかゆみが強いので、かきむしらないようにしましょう。 |
|
【かゆみ止め】 |
|
水泡を乾かし、かゆみを止める白いぬりぐすり 石炭酸亜鉛華リニメント(カチリ)を水泡の1個1個に綿棒などでのせるように付けます。 |
|
【抗生物質】 |
|
化膿して、とびひなどの細菌感染あるときは、抗生物質入りの軟膏や飲み薬、抗ヒスタミン剤などのお薬を使います。 |
|
【解熱剤】 |
|
水疱瘡に、アスピリンの解熱剤を使うと、ライ症候群(急速に進行する脳症で、嘔吐、意識障害、肝臓障害などの症状)をおこすことがあると言われています。解熱剤は必ずお医者さんにみてもらって処方されたものを使いましょう。 |
|
|
|
他の人へうつす可能性があるので、他の患者さんと別の部屋で待つ事になります。あらかじめ、電話などで連絡し指示をもらうといいですね。 |
|
|
|
|
家で静かに過ごしましょう |
|
熱が出なければ比較的元気ですが、感染力が強いので他の人へうつります。新しい発疹が出なくなり、水疱がかさぶたになるまで外出は控えましょう。 |
|
|
|
かゆみ対策 |
|
かゆみが強いので、皮膚をかきむしって発疹をつぶさないようにしましょう。水泡をつぶすと、その中にいたウイルスが手につき、他の人に移ります。また、つぶれたことで細菌に感染し膿んでとびひになったりします。アトピー性皮膚炎の人は、ひどくなることがあります。 |
|
|
|
・ |
手を清潔に |
|
子どもの爪を短く切りましょう。爪についた細菌で膿むことがあります。手をきれいにしておきましょう。 |
|
・ |
皮膚を清潔に |
|
汗をかいたときはシャワーなどで汗を流したり、タオルで汗をふき取り清潔にしましょう。 |
|
・ |
かゆみ止めの薬 |
|
かゆみがひどかったり、化膿したときは、病院でかゆみ止めや抗生剤のお薬をもらいましょう。 |
|
|
|
|
水分補給・食事 |
|
熱があるときは脱水症状を起さないように、水分を十分にとりましょう。口の中に水泡ができると、痛いので食欲が落ちることがあります。しみなくて消化のよいスープなどが良いのではないでしょうか。 |
|
|
熱 |
|
熱が続きつらいときは、熱さましの薬を上手に使いましょう。 |
|
|
お風呂 |
|
かさぶたになるまで、お風呂の湯の中に入るのは、避けましょう。熱もあまりなく元気なときはシャワーで汗を流し肌をきれいにしましょう。この時、こすって水疱をつぶしたり、かさぶたを無理にはがさないように。 |
|
|
|
|
|
|
肺炎・脳炎などの合併症の疑いのある時 |
|
・高熱が続き、頭を痛がったり、何度も吐く場合。
・子どもが元気がなくぐったりしている。 |
|
発疹が膿んできたらもう一度診察してもらいましょう。 |
|
|
大人の水疱瘡は、重症化することがあります。 |
|
|
妊娠中に水疱瘡がうつったかもしれない場合 |
|
感染したことのない人、予防接種をしていない人で妊娠している場合、妊娠のいつ頃にかかったかで対応が違います。早めに産科に相談しましょう。
・妊娠初期に感染すると、胎児に影響がある場合があります。
・出産直前に感染すると、産まれた新生児が発症する場合があります。 |
|
|
水疱瘡は一度かかると、免疫ができて二度と感染しません。予防接種をすると、かからないか、かかっても軽くすむことができます。大人になってからの「帯状痘疹」も予防できるといわれています。
・接種年齢は1歳からの任意接種で、自費負担です。
・重症化し易い、特に抵抗力の弱い子の場合は予防接種を受けておいた方が良いようです。主治医の先生と相談してみてください。
・水疱瘡に感染後
水疱瘡の人と接触して72時間以内(3日以内)であればワクチンを接種すれば発症を予防できたり、発症しても軽く済む効果が期待できます。発症2日前ごろから感染しますので、発症したときには接触から2日経過していることになります。 |
|
|
1歳以上 |
|
予防接種するべきかどうか相談してください。
・家族が水疱瘡になった場合。
・幼稚園・保育園・学校で水疱瘡の子どもに接触した周りの子ども。 |
|
1歳未満の子ども |
|
生後1~3ヶ月の赤ちゃんでも水疱瘡にかかります。1歳以下の赤ちゃんには予防接種が推奨されていないのでお医者さんと相談してください。 |
|
|
|
|
|